自分の家、働いている会社が燃えている…
火災時は誰もがパニック状態です。
火災が起こった避難時では、ひとつの選択が生命を左右する可能性があります。
では、火災の際に窓やドアは開けるべきなのでしょうか。
あなたの選択で、火災で取り残された家族が逃げる、避難することができるかもしれません。
今回は、火災の際に窓、ドアやカーテンは開けるのか、閉めるのか、理由を付け加えてお話します。
火災の際に窓やドアは開けるのか閉めるのか
結論、火災時は窓やドアは閉めるべきだとされています。
海外では当たり前のDon’t Open The Door
海外では、火災が発生すると避難後、ドアをすぐに閉めるというのが一般的。
小さい子供が火災に気づき、ドアを閉めてから避難する映像をよく見かけます。
海外では火災時、ドアを閉めるべきとされています。
ではその理由とは・・・
空気の流入は火災の燃焼を助長させる

火災の三要素もしくは、火災の四要素をご存知でしょうか。
別名、ファイヤートライアングルとも呼ばれます。
火災の燃焼は、熱源、空気、可燃物があれば成立します。
つまり、空気の流入を制限することができれば燃焼はストップします。
詳しくはこちらの記事をご覧ください^^

火災の際、ドアを開けっぱなしで避難することで、空気の流入が激しく燃焼を助長させます。
したがって、避難する際にドアや窓は必ず閉めてください。
窓やドアが閉まっていれば消防隊の活動効率が上がる


余談ですが、消防隊が火災室屋内に進入する際は、基本的に区画を形成します。
例外はありますが、消防隊が要救助者を検索中、窓やドアが開いている場合は、全て閉めていきます。
最初から窓やドアが閉まっていれば、その手間が省ける分より効率的な消防活動ができるでしょう。
ドアクローザーの存在意義を考えよう!
ドアクローザーとはこのようなものです。


引用:京都市消防局
ドアが自動で閉まるようになっているんですね。
火災の際、ドアが勝手に閉まることで煙の流入を防ぐことができます。
つまり、ドアは閉めるべきであると言えます。
しかし、内部の煙が酷く充満しており、逃げ口を探している!といった場合は、例外です。
では次に窓やドアではなく、カーテンは開けるべきか閉めるべきかを見ていきましょう。
火災の際にカーテンは開けるべきか、閉めるべきか
火災の状況や建物の構造は、それぞれですので一概には言えないと言うのが本音です。
ただ、その中でも結論を出すならば、
火災の際にカーテンは開けるべきです。
では、火災の際にカーテンは開けるべき理由を見ていきましょう。
非防炎のカーテンは燃焼を拡大させる
こちらの動画をご覧ください。
防炎のカーテンに対して非防炎のカーテンは燃焼スピードが著しく早いことがわかります。
カーテンを非防炎にしていれば火災の延焼が拡大していくことは明らかです。
カーテンは防炎のものを使用しましょう。
消防や消防団の外部放水では、消火の障害になる


消防や消防団はこのような火災の時、外部からの放水が一般的です。
原則、火元を直接消火しないと、火は消えませんけどね・・・
外部からの放水の威力で、カーテンが吹き飛ぶ可能性が大ですが、開けておくことに越したことはありません。
まとめ
いかがでしたか。
火災の際に窓、ドアやカーテンは開けるべきか、閉めるべきか
このテーマについて見ていきました。
まとめとして・・・
→火災の燃焼は、空気の流入で拡大していきます。
火災の際にドアや窓を閉めることで、燃焼の拡大を遅らせることができます。
→カーテンが閉まっていることで、燃焼が拡大する可能性があります。
火災の際にそこまで冷静になれない可能性が高いです。
つまり、防炎のカーテンを使いましょう!