119番通報、それは人生で数回しか経験することがないかもしれません。
でも、大切な人が命の危機に晒されているとき、
準備ができていれば、1秒でも早く消防車や救急車を呼ぶことができます。

今回は、119番通報のすべてを解説します!
119番通報で1番求められるスキルは冷静さ
119番通報する場面を想像してみてください。


・交通事故で目の前に人が血を流して倒れている!
・家族が目の前で急に人が倒れた!
・家族の様子を見に行ったら息をしていない!
・家が火災の最盛期である!
こんなとき、あなたは冷静に喋ることができますか?
現在の状況を正しく伝えることができますか?
急ぐあまり、住所を間違えたり名前を間違えていては、救急車が到着することすらないかもしれません。
119番通報で冷静さを失えばどうなるのか
基本的に119番通報は、通信員の質問に対して答える形になります。
そんな中でも
「早く来て!!大変や!早く来て!!」
と、このような対応は逆に救急車の到着を遅らせると言えます。


119番通報し、いくつかの質問に答えれば即座に車両を出動させることもあるんです。
ですので、電話が長引くからといって到着が遅れるといった心配はありません。
救急隊や消防隊は119番通報の初期段階で、災害の種別を特定し出動準備をしています。
電話でしっかり伝えられれば、救急隊もその症状に対して準備できるよね!
119番通報で聞かれる主な内容とは
119番通報で通報の多い、火災と救急について簡単に事例を紹介します。
火災の119番通報で聞かれること(例)


火事ですか?救急ですか?
→火事です!
住所は?
→〇〇町〇〇番地の〇〇です!
なにが燃えていますか?
→1階の台所から火が出ています!
初期消火はしましたか?
→消火器を使いましたが、消せませんでした!
避難は完了していますか?逃げ遅れ者はいますか?
→はい、無事避難しています。
あなたは安全なところにいますか?
→はい、安全です!
いま向かっています。(サイレンが聞こえたら案内してください。)
→わかりました!
救急の119番通報で聞かれること(例)


火事ですか?救急ですか?
→救急です!
住所は?
→〇〇町〇〇番地の〇〇です!
どなたがどうされました?
→90歳の祖父が、胸のあたりが痛いと言っています。
…省略…(いつから?どんな痛み?部位は?等)
ご病気ありますか?
→高血圧と糖尿病です。
かかっている病院はありますか?
→〇〇病院です。
飲んでいるお薬はありますか?
→高血圧の薬を飲んでいます!
玄関の鍵を開けてサイレンが聞こえたら案内してもらえますか?
→わかりました!
確実な119番通報をするための通報要領マニュアル
基本的に、119番通報は通信員の質問に対して答えていくので、特に準備は必要ありません。
ただ、例外として
救急車を呼ぶ可能性の高い高齢者と同居していたり、よく会いに行ったりする方は、
通報要領マニュアルを作っておいてもいいかもしれません。
こんなメリットがあります。
119番通報マニュアル(救急)の一例


この表を使うことで、パニック状態であっても
確実に伝えるべき情報を伝えられることができます。
場所がわからないときの119番通報


119番通報するときは、なにも家や施設とは限りません。
交通事故でここがどこなのかさっぱりわからない場合もありますよね。
・近くの電柱に書かれた住所
・交差点の名前
・大きな建物の名前
電話をスピーカーにして携帯で現在地を調べるのも一つの手段です!
まとめ
いかがでしたか。
119番通報といっても、火災、救急など沢山のシュチュエーションがあります。
すべての災害に対準備をすることは困難かもしれませんが
必ず聞かれる表の内容は確認しておくべきです。
いざというときの命を救うために、できることから。
・住所、名前を確実に伝えられる
・病歴やかかりつけの病院等を伝えられる
・現在飲んでいるお薬等を伝えられる
・なにを答えればいいかわかるので心の準備ができる