119番通報すると、まず聞かれること
この問いかけがされることが一般的です。
119番通報で救急車を呼んだのに消防車が来た理由を一緒に考えてみましょう。
救急車と消防車が来るのはPA連携出動!
➡️消防車(Pumper)と救急車(Ambulance)が同時に出動すること。
その頭文字であるPとAをとってPA連携出動と呼ばれている。
つまり、救急車を呼んだ場合であっても消防車が連携隊として出動することがあります。
では、どんな場合にPA連携出動がされるのでしょうか。
傷病者が重症であって救急隊だけでは活動が困難な場合

例えば、傷病者が心肺停止であったり重症である場合は通常の救急活動と比べ人手を要します。
救急隊は基本的に3人で活動しています。
心肺停止の傷病者に対しては胸骨圧迫や気道確保をしなければなりません。
それに加えて、家族からの情報収集や搬送先の病院への連絡など、やらなければならないことがたくさんあります。
それを3人で対応しようとすると、とても厳しい活動になりそうですね。
大通りでの交通事故で二次災害の危険がある場合

大通りの国道で交通事故が起きた場合、1番怖いのが二次災害です。
たまに、こんなニュースがながれます。
交通事故にあった人が車から降りてきたところを後ろから来たトラックにはねられた。
非常にショッキングな内容です。
このような状況はなにも一般の方のみに起こり得ることではありません。
当然、消防隊や救急隊であっても二次災害の危険は潜んでいます。
救急隊のみでは、交通整理や二次災害の防止を行う上で人手が足りないから。というのが理由です。

救急車が他事案に出動中のために到着が遅れる場合


救急車はその地方に限られた台数しかありません。
救急要請が連発して出動する救急隊がいなくなった時、救急隊の到着まで消防隊が対応するといったこともあります。
まとめ
いかがでしたか。
119番通報しても救急車ではなく消防車が来ることはよくあります。
その状況としては
・大通りでの交通事故で二次災害の危険がある場合
・救急車が他事案に出動中のために到着が遅れる場合
これらのことが考えられます。
また、これら以外にもドクターヘリを要請したため、人手が必要になった場合なども考えられます。
あなたが心肺停止の傷病者と遭遇した場合、消防隊が到着しても不思議に思わないでください。