火災が発生するためには、熱源(熱エネルギー)が必要になります。
火災の三要素もしくは四要素、これらが揃わなければ火災が発生することはありませんよね。
今回は、その中の一つである熱源(熱エネルギー)についてお話ししていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
熱とはなにか
まずはじめに、熱とはなにか。
Wikipediaでは下記のように定義されています。
熱(ねつ、英: heat)とは、高温の物体から低温の物体へと、熱伝導によって移動するエネルギーである。
熱は必ず、高温のものから低温のものへと移動し、最終的には同じ温度になるという性質があります。
たとえば、氷が入ったお水をイメージしてみてください。
常温の水に氷を入れれば、氷が溶け水が冷たくなりますよね。
これは、氷よりも水の方が温度が高いため、氷に向かって熱が移動することで、水の温度が下がります。
それとは逆に、氷は熱が入ってくるので、氷の温度があがります。
次第に、水と氷は同じ温度になっていくというわけです。
熱の伝わりやすいものと伝わりにくいもの
熱の伝わりには当然、その物質の性質が関係してきます。
金属製のものは熱が伝わりやすいですよね。

例えば、フライパン。熱が伝わりやすいものは、熱せられていない部分に熱を伝え、同じ温度になろうとします。
では、伝わりにくいものはなんでしょうか。
例えば、木、プラスチック、ガラスなど。
これらは熱が伝わりにくいことは想像できるかと思います。
そのため、熱が一局所にとどまり、発火する可能性があります。
熱が燃料と交わることによる危険性
熱が発生した部分に燃料が交わることで、どうなるのでしょうか。
当然、引火する可能性があります。
また、熱をもった物質が燃料と交わらなくとも、発火点に達するのならば、燃焼します。
引火点、発火点についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

熱と燃料による燃焼の継続
熱と燃料による燃焼が継続するためには、どのようなことが必要なのでしょうか。
・さらに熱エネルギーが発生する。
・可燃性ガスが継続的に発生する。
熱源(熱エネルギー)と燃料が交わることで、このような循環に陥ります。
可燃性ガスが約600度に達すれば、いわゆるフラッシュオーバーになる可能性が高くなってきますよね。
まとめ


いかがでしたか。
熱が伝わりやすいもの、伝わりにくいものが存在します。
熱が伝わりにくいものは一局所に集中する可能性があるため、発火の危険性もありますよね。
こんなところから発火するはずがない、というところから発火する可能性があることを理解しましょう。