〜この記事は①〜⑤までの5部構成でお送りします〜
心臓や呼吸が止まってしまったら・・・
安全を確認する
反応(意識)を確認する
119番通報と人を集める
呼吸の確認
胸骨圧迫(心臓マッサージ)
人工呼吸
AEDの使用
AEDの使用と心配蘇生の継続
気道異物を取り除く方法
乳児の救命処置
まとめ
・人が目の前で倒れたときの行動に不安がある人
・倒れた人がいたら、どこを見ればいいのかわからない人
・人が倒れた人に何をしてあげればいいのか、わからない人
こんな疑問を解決できます。
前回の記事の続編になります。まだ読んでいない方はこちらから↓
https://simesabajp.com/kyuukyuusyagakurumadeni4/
人工呼吸の重要性

乳児の場合は人工呼吸が大変重要になってきます。
なぜなら乳児は成人と比べて呼吸が悪くなったことが原因で心停止に至ることが多いからです。
胸骨圧迫(心臓マッサージ)に人工呼吸を合わせた救命処置を行います。
救命処置をおこなう際の注意点
救命処置は、小児にも成人との違いをできるだけ気にせず実行できるように工夫されています。
従って、救命処置の際は年齢を気にすることなく心肺蘇生を行ってください。
※救急隊など医療従事者は当然、救命処置の手法は変わってくるので注意
ただ例外があります。
1歳未満の乳児には体の大きさが違うなどの理由からさらに適した手法があります。
では詳しく見ていきましょう。
乳児の救命処置の手順
乳児に対する心肺蘇生とAEDの使用
傷病者の発見から胸骨圧迫までの行動に違いはありません。
この行動に不安がある方はこちらの記事をご覧ください。
https://simesabajp.com/kyuukyuusyagakurumadeni/
胸骨圧迫(心臓マッサージ)
圧迫の位置は乳首と乳首を結ぶ線の少し足側を目安とした胸骨の下半分です。
成人は両手で行っていましたが、乳児の場合は指2本で行います。
・圧迫の強さは胸の厚さの3分の1を目安に十分に沈む程度に、強く、速く、絶え間なく圧迫します。
・乳児だから、圧迫は弱くていいということは決してありませんので注意してください。胸の厚さの3分の1です。
人工呼吸
胸骨圧迫を30回実施した後、気道確保し人工呼吸を行います。
・乳児に対して口対口の人工呼吸は困難です。口(自分)対鼻口(乳児)で行いましょう。
AEDの使用

乳児にもAEDを使用します。
AED本体に成人用と小児用の2種類のパッドが入っている場合や、切り替えできる場合があります。
基本的に小児用パッド、小児用モードで使用します。
・小児用パッドがなく、成人用パッドを使用する場合は胸と背中で貼り付けます。
(心臓を挟み込む。成人と同じ形だとパッド同士が接触して危険)
電気ショックを行った後は直ちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を実施します。
心肺蘇生の継続
以降は、心肺蘇生とAEDの使用は2分おきに行います。
https://simesabajp.com/kyuukyuusyagakurumadeni-3/
乳児の気道異物除去

気道異物による窒息と判断した場合の対応は、基本的に成人の時と変わりませんが、手法が異なります。
背部叩打法
救助者の片腕に乳児を乗せ、手のひらで乳児を支えながら頭部が低くなる姿勢にします。
もう一方の手の付け根で乳児の背中を強く叩きます。
胸部突き上げ法
救助者の片腕に乳児を乗せ、手のひらで乳児の後頭部を支えながら
頭部が低くなるように仰向けにし、もう一方の指2本で胸骨圧迫度同位置を強く押します。
乳児には腹部突き上げ法は禁忌
反応がなくなった場合には上述した心肺蘇生を実施します。
【救急車が来るまでに】⑤まとめ

いかがでしたか。
本記事で【救急車が来るまでに】の①〜⑤は完結となります。
お疲れ様でした!^^