〜この記事は①〜⑤までの5部構成でお送りします〜
心臓や呼吸が止まってしまったら・・・
安全を確認する
反応(意識)を確認する
119番通報と人を集める
呼吸の確認
胸骨圧迫(心臓マッサージ)
人工呼吸
AEDの使用
AEDの使用と心配蘇生の継続
気道異物を取り除く方法
乳児の救命処置
まとめ
・人が目の前で倒れたときの行動に不安がある人
・倒れた人がいたら、どこを見ればいいのかわからない人
・人が倒れた人に何をしてあげればいいのか、わからない人
こんな疑問を解決できます。
前回の記事の続編になります。まだ読んでいない方はこちらから↓
https://simesabajp.com/kyuukyuusyagakurumadeni-3/
気道異物を取り除く方法
私の祖父が食べ物をのどにつまらせたときは以下で説明する方法で気道異物を除去しました。
パニックになりましたが、日頃からの備えた知識あったために、祖父を救うことができました。
そのときの行動を参考に紹介します。
家には祖父と二人きりでしたので私がなんとかするしかありませんでした。パニックになった割には、冷静に行動できたのではないかと思います。
気道異物の除去は私たちにもできます。
では、口やのどなどに異物(食べ物など)が詰まっている場合に、異物を取り除く方法を見ていきましょう。
傷病者に反応(意識)がある場合

傷病者に「のどが詰まった!?」と尋ね、うなずくようであれば窒息と判断していいでしょう。
また、窒息を表すサインとしてチョークサインがあります。
異物がのどに詰まった場合はイラストのようにのどに手を持ってくる仕草をすることがあります。
これは、万国共通の仕草であり、見逃さないように注意が必要です。
119番通報し、直ちに次の2つの方法を数回繰り返し、異物が取り除けるか、
傷病者の反応がなくなるまで異物の除去を試みます。
傷病者に咳をするように促すこともいいでしょう。咳は異物除去に効果的です。
腹部突き上げ法

2. 片手で握りこぶしを作り、その親指側をへそより上、みぞおちの下方に当てます。
3. その手をもう一方の手で包み込み、素早く手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
背部叩打法

2. 傷病者の後ろに回ります。
3. 手の付け根で肩甲骨の間を力強く、何度も連続して叩きます。
妊婦、肥満の人にはどうするの?

腹部突き上げ法は行わず、背部叩打法を行います。
横になっている傷病者にはどうするの?
腹部突き上げ法を行うことは困難ですので、背部叩打法を行います。
どちらの方法も実施できる場合はどっちをやればいいの?
実施可能な方法で行なってください。どちらか一方をやっても効果がない場合はもう一方の方法を試します。
救急隊到着後は、実施した旨の情報を伝えてください。
腹部突き上げ法を行った場合は、腹部の内臓を痛めている可能性もあります。
傷病者の反応(意識)がない場合

傷病者の反応(意識)がない場合や、上記の方法を実施中にぐったりして、反応がなくなった場合は、直ちに通常の心肺蘇生を実施します。
通常の心肺蘇生の手順については、こちらの記事をご覧ください。
https://simesabajp.com/kyuukyuusyagakurumadeni/
カンタンに流れを説明します。
・心肺蘇生を開始する
・心肺蘇生を行なっている最中に口の中に異物が見えた場合は取り除く
※胸骨圧迫によって気道異物が出てくる可能性があります。
気道異物が見えない場合は、そこに時間を費やさず、心肺蘇生を実施する。
【救急車が来るまでに】④ まとめ
1.咳をさせる
2.背部叩打法または腹部突き上げ法を行う
3.意識がなくなった場合は、119番通報し心肺蘇生を実施する
ひとつの知識で救える命があります。
次回は乳児の救命処置について解説します。
ぜひご覧ください。^^