近年、家庭にエアゾール式簡易消火具を置いている家が増えています。

エアゾール式簡易消火具は消火器となにがちがうの?
初期消火に有効な代物ですので、一緒に学んでいきましょう^^
この記事では
エアゾール式をおくことによるメリット、デメリットを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
エアゾール式簡易消火具とは

消火剤を充填ガス圧力により放射して消火するものです。
小規模火災など、初期消火に有効な消火具です。
消火器の代替品ではなく、あくまでも補助的な役割を担っています。
というのも、住宅用消火器とは評価方法が異なります。
住宅用消火器は能力単位で評価していますが、エアゾール式簡易消火具は実火災に対する適応性で評価されています。
エアゾール式簡易消火具のメリット・デメリット
・かるい(480グラム)
・誰でもカンタンに使える
・置き場所を取られない
・廃棄の際にお金がかからない
・住宅用消火器に比べ消火能力が劣る
・あくまで補助的な役割を担う
住宅用消火器と同様に、一度使用すると中のガスが徐々に抜けるため、再使用できません。
エアゾール式簡易消火具の選び方
ホームセンターで多く見かけるようになったエアゾール式簡易消火具ですが、様々な種類があります。
中でも要注意なものが、ハロンガスが使われたものです。
地球環境に悪い他、天ぷら火災ではほぼ効果がありません。
消防庁のホームページでも実験映像が紹介されています。
現在は製造されていないようですが、現在お持ちの方でハロンガスタイプの場合は、使用せず廃棄しましょう。
廃棄方法はメーカーに問い合わせてください。
さて、エアゾール式簡易消火具の選び方ですが、この記事では強化液タイプのものをおすすめしています。
強化液とは
カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属塩類の水溶液です。
ハロンタイプとは違い冷却効果がありますので、天ぷら火災の際には油温を下げることで発火点に達することを防ぎ、再燃を防止する効果があります。
また、窒息効果、抑制効果をあわせ持つので初期消火に非常に有効なものです。
強アルカリ性のため、目や皮膚等に付着した場合は炎症を起こす危険性があります。
適応火災
エアゾール式簡易消火具は消火剤の量や種類、放射時間等様々存在します。
ですので、消火能力や適応火災が異なります。
エアゾール式簡易消火具には上記図のように適応火災の図式が記載されています。
省令に基づく消火試験に適合した証でもあるので、信頼性がありますよね。
現在お持ちの適応火災を把握しておきましょう。
注意事項
- 保管場所は直射日光、湿気等を避けて、40度を超えないようにすること。
- 廃棄の際は各自治体の指示に従って廃棄すること。
⚠️使用後の再使用はせず、廃棄すること。
中のガスが抜け噴射できない可能性があります。
まとめ

いかがでしたか。
エアゾール式簡易消火器はあくまでも補助的な役割を担っています。
ですが、住宅の小規模な火災の初期消火には非常に有効です。
ぜひ、一本置いてみてください。^^